デザインだけでバレーボールシューズを選んだ人が「自分に合わなかったかも?」と後悔してしまうケースは非常に多いです。
私も20年以上のバレーボール経験の中で、シューズを20足以上買ってきました。しかしその間、何度もシューズ選びに失敗し後悔したことがありました。
特に初心者の方は
なんとなくでシューズを決めて後悔するケースがとても多いです
この記事では、最適なバレーシューズシューズが選べる『選び方のポイント3つ』をまとめて解説します。この記事を読めば「バレーボールシューズを選ぶときの考え方と基準」が全て分かります。
最適なシューズを選び、バレーが上手くなってチームに貢献できるようになりましょう!
バレーボールシューズ選びの3つのポイント
バレーボールシューズを選ぶときのポイントは以下の3点です
3つを考慮してシューズを選びましょう
足のサイズは足長と足囲を図る
シューズ選びの基本は「自分のサイズに合ったシューズを選ぶこと」です。
よく分かっていない人は爪先からかかとまでの長さ「足長」のみでシューズを選ぼうとします。が、これは間違いです。
足囲を軽視すると失敗します。
足囲が合わないシューズだと
力が発揮できないし、ケガをするリスクも高くなります。
足囲の図り方
足囲は親指と小指の付け根の、骨が張り出した部分の周囲です。メジャーをぐるっと巻き付けて測ってください。
足囲のサイズ
足囲はA~Gで表します。通常はE・2E・3E・4E・Fが一般的で、市販されるバレーシューズも2E~3Eが主流です。
自分のがどの足囲に該当するのかは、足長と足囲から図り以下の表で確認してください。
足長(cm) | E | 2E | 3E | 4E | F |
---|---|---|---|---|---|
22.0 | 225 | 231 | 237 | 243 | 249 |
22.5 | 228 | 234 | 240 | 246 | 252 |
23.0 | 231 | 237 | 243 | 249 | 255 |
23.5 | 234 | 240 | 246 | 252 | 258 |
24.0 | 237 | 243 | 249 | 255 | 261 |
24.5 | 240 | 246 | 252 | 258 | 264 |
25.0 | 243 | 249 | 255 | 261 | 267 |
25.5 | 246 | 252 | 258 | 264 | 270 |
26.0 | 249 | 255 | 261 | 267 | 273 |
26.5 | 252 | 258 | 264 | 270 | 276 |
27.0 | 255 | 261 | 267 | 273 | 279 |
27.5 | 258 | 264 | 270 | 276 | 282 |
28.0 | 261 | 267 | 273 | 279 | 285 |
28.5 | 264 | 270 | 276 | 282 | 288 |
足囲を把握しておけば、バレー以外のシューズ・靴を買うときにも役立ちます
初心者か中級者以上か
あなたが「これからバレーボールを始める初心者なのか、ある程度経験のある中級者なのか」も大事なポイントです。
言い換えるとバレーをするための肉体であるか、という点を考慮します。
ハイスペックなフラグシップモデルは上級者仕様となっており、初心者にはオススメしません。
上級者用はより軽さを求めていたり、反発力が高くなっています。必要な筋力が付いていないときはオーバースペックになります。
初心者であればエントリーモデルを、中級者であれば自分のプレースタイルに合ったシューズを選びましょう。
ポジション・プレースタイル
ポジションやプレースタイル・頻度を考慮することも重要です。
ポジションやプレースタイルによって、スピードを重視するか最大のジャンプ力を求めるか、あるいは体の負担が少ないものを選ぶかが変わってきます。
これらはシューズの重さ・ヒールの高さを見るときのポイントになります。
セッターやリベロであればスピードを重視し重さやグリップ力を、ミドルブロッカーならジャンプの負担が軽減されるものを、アウトサイドヒッターならバランスの良いシューズがオススメです。
レディース向けのポイントは2つ
レディース向けとしては、以下の2つがポイントです。
- ソールの柔らかさ
- 軽さ
レディース向けのポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
【レディース向け】バレーボールシューズのおすすめ7選【ポイントは2つ】
キッズ・ジュニア向けのポイントは2つ
キッズ・ジュニア向けとしては、以下の2つがポイントです。
- ソールの柔らかさとクッション性
- 軽さだけで選ばない
キッズ・ジュニア向けのポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
【キッズ・ジュニア向け】バレーボールシューズのおすすめ5選【ポイントは2つ】
ハイカット・ローカット・ミドルカットの違い
こだわりが出てくるのがハイカット or ローカット or ミドルカットどれがいいか、という点。長く使うことになるバレーシューズ、その特徴は把握しておきましょう。なお、現在ハイカットモデルは見かけなくなったため、ハイカット=ミドルカットとして読んでください。
ハイカットとは?
足首までシューズが覆ってくれるタイプのシューズです。見た方が早いですね。こういうタイプのシューズです。
メリット
- 足首の怪我をしにくい
- 着地する時の衝撃が少ない
足首が固定されるので、捻挫等の怪我をしにくいという特徴があります。1度怪我をした人は足首保護のためにハイカットシューズを履いている方が多いです。
また、がっしりとしてバネも効いているため、ジャンプから着地した際の衝撃吸収もハイカットの方が性能が良いです。
デメリット
- 重い
- 素早い動きをしにくい
シューズ自体に重量があります。重いので疲れやすかったりジャンプ力が落ちたりという声を聞きますが、個人的にはあまり問題にならないと考えています。これは履いてみた人の感覚的なものでしょう。
1番のデメリットは横への素早い動きに対応しにくい、ということ。足首が固定されているので、横に飛ぶのにグッと踏み込む必要があります。この一瞬の動作がディガーには致命的な遅さになることがあります。
どんな人が向いている?
ハイカットはパワースパイカータイプのプレイヤーに向いています。また、足首に不安がある方にもオススメです。
全力でジャンプする回数の多いサイドアタッカー・オポジット(スーパーエースタイプ)のプレイヤーを目指すのであれば、ハイカットのシューズを選びましょう。
ローカットとは?
くるぶしの下までの背の低いシューズです。見た方が早いですね。はい、こちらのタイプです。
メリット
- 軽い
- 動きやすい
ハイカットより軽いです。長くローカットでプレーしてきた人からすると、その軽さは一目瞭然なのだそうです。全く違う。
そして、足首が固定されていないので、俊敏に動きやすい。特に横への動きやすさは、ハイカットと大きく異なる点です。
デメリット
- 着地時の衝撃吸収が少ない
- 足首への負担が大きい
あくまでも「ハイカットに比べて」となりますが、ジャンプの着地時の衝撃吸収が少ないです。これは靴底のゴムの暑さに左右されると思いますが、ローカットは相対的に薄くなっています。
また、足首が自由に動くので、「グネっ」と行きやすくもあります。その分を自分で支えなきゃいけないので、負担も大きくなりますね。
どんな人が向いている?
靴の重量がないため、初心者や女性はローカット向きでしょう。初めてシューズを買う人ならローカットタイプが多いかと思います。
細かい動きを求められるポジション、例えばセッターやリベロのシューズもローカットが向いています。
グリップ力、クッション性、通気性、耐久性など
シューズそのものの品質として基準はいろいろありますが、正直なところあまり差はないというのが結論です。厳密にはあるのかも知れないけど、気にするほどには差がない。
今のシューズはどれもグリップが効くし、通気性や耐久性も抜群です。滑ったり蒸れたり、壊れることもまず無いでしょう。
となると、ぱっと見で気に入ったシューズが選ぶべきシューズになります。単純に言えばデザイン。長く使うものなので、「カッコいいな」「色が好きだな」そんな感情で選ぶのが1番良いと考えています。
紐(シューレース)かマジックテープ(面ファスナー)か
バレーボールシューズの大半は紐で縛るタイプですが、マジックテープで留めるタイプのシューズもあります。
紐(シューレース)のメリット・デメリット
メリットは足がしっかり固定されること。足が靴の中でグラグラしないことは最大のパフォーマンスを発揮するためには必要不可欠です。また、紐タイプの方が数が圧倒的に多く、選択肢が広いこともメリットですね。
後述しますが、紐の色で個性を出せることも良い点の1つ。
紐1つで印象がガラッと変わります。
デメリットはシューズを履くのに時間がかかることでしょうか。当然脱ぐのも同じく時間がかかります。練習の前後の時間に余裕があるなら気になるものではありませんけどね。
マジックテープ(面ファスナー)のメリット・デメリット
最大のメリットは、シューズを履くのが簡単であること。足を入れてペタッと留めるだけで動けます。脱ぐのも簡単だから、準備と片付けの時間短縮になりますね。
デメリットは紐に比べて緩まる可能性があることでしょう。マジックテープが劣化していくと、ちゃんと足が固定できなくなってきます。しかし、マジックテープが元気なうちは紐と同程度に固定されます。気にするほどではないのかもしれません。
マジックテープタイプのシューズといえば、COURT SELFIT 2 が有名。
4箇所留めるところがあるので、足の形によって締め付けの強さを変えることができます。朝と夕方では足のサイズも微妙に変わるといいますし、その日のコンディションに合わせてフィット出来るのが素晴らしい。
シューズ選びの選択肢の1つとして考えてみましょう。
カラーバリエーション・色別
バレーボールシューズの色といえば、昔は白ベースに青ライン、もしくは白ベース赤ラインが主流でした。しかし、最近はいろんなカラーのシューズが発売されています。
白・ホワイト
もっともスタンダードな白・ホワイト。伝統的で本気度が感じられる色ですね。
黒・ブラック
最近よく見かけるようになった黒・ブラック。デザイン的にも合わせやすくて人気です。
青・ブルー
爽やかな印象の青・ブルー。ヒノトリブルーのカラーで、一気に地位をあげた印象があります。
赤・レッド
やる気が感じられる赤・レッド。赤はかなり目につくので、目立ちたい人向けか??
イエロー
赤と同じく、イエローもかなり目立ちます。足元を目立たせたい人向け。
イチオシは「ROTE JAPAN LYTE FF 3」
迷って決められない方は「ROTE JAPAN LYTE FF 3」がイチオシです。
ROTE JAPANシリーズはずっと評価が高く、実際に履いているプレイヤーも多いモデルです。
以上、バレーボールシューズ選びの参考になれば幸いです。
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