- バレーが上手くなりたい
- 観戦が楽しくなるような本を読みたい
- バレーボールの面白い本を教えて
本屋さんでバレーボールの本を探したけど、どれを読んだらいいか判断できなかったという人が多いです。ネットで探しても何が面白いか分からなかったという声も耳にします。
本を読まないとバレーの知識は深まらないし、上達も頭打ちになります。
私はバレーボール関連の本を50冊以上読んできました。その本の中から、おすすめの本やマンガを11冊紹介します。
この記事を読むとバレーの上達のヒントにを得られますし、試合を見るのが楽しくなります。
プレーする人も観戦する人も本を読んで、今よりバレーボールを楽しみましょう!
技術や戦術に関するオススメ本 5選
部活で差がつく! 勝つバレーボール 上達のポイント60
全国大会優勝チームが実践する、必勝のポイントはこれだ!
● 強豪校の練習メニュー!
● 実践的な個人技が身につく!
● 連係プレーのコツがわかる!
● 団結力のあるチーム作り!バレーボール強豪校(下北沢成徳高等学校 バレーボール部)に学ぶ
部活で活躍できるコツ
高校バレーの名門、下北沢成徳高校バレーボール部の小川良樹監督の監修本。バレーボールの強豪校でのプレー方法やチーム運営、基本技術から戦術までを60のポイントで紹介しています。
各ページには理解を助けるアドバイスやテクニックが掲載されており、苦手な項目や興味がある項目をピックアップして読むことも可能です。
基本から戦術まで バレーボール
【データを分析して練習に活かし、試合に勝つ! 】
バレーボールは「情報戦」と言われるほど情報収集や分析などで得たことをプレーに活かしやすく、情報戦略を担当するアナリストが活躍している。
本書では、自チームや相手チームの課題や特徴を抽出して試合で勝つために「何が足りないか、何が必要なのか」を明確にし、チームを勝利に導く「スカウティング」理論や分析方法、理論を基にしたスキルやドリルを紹介する。
著者の吉田清司さんはソウルオリンピック時の全日本女子チームのコーチを始め、実業団や大学の監督の経験のあるバレーボールの最前線にいる方。2011年は全日本男子のマネージャーも務めています。
本書はバレーボールの「スカウティング」理論と分析方法を紹介し、自チームや相手チームの課題や特徴を明確にすることで勝利に導きます。練習方法では「試合での課題」を理解して取り組むことを重視し、アナリストとしての経験から生まれた中・高校生向けのスカウティング原則と練習方法を詳しく解説しています。
考える力を身につける バレーボール 練習メニュー200
子供から大人まで、幅広い年齢層で愛されているバレーボール。また、日本のお家芸でもあり世界ランクでも常に上位に維持しています。
地域に密着したスポーツにも拘わらず、初心者から読めるような書籍がなかなかありませんでした。そこで本書は、基本から戦術の発展練習までを網羅した「バレーボールの教科書」を制作しました。
この1冊で、スキルアップをはかってください。
考えるバレーの流れで紹介する本書。どちらかというと初心者チーム向けの本。
画期的な練習方法は載っていません。効率的な練習が載っているわけでもありません。そういう意味では既に数多くの練習をこなしてある程度のスキルが身についている人には物足りないかも。
しかし、初めてバレーをする人やバレーを教える人にとっては良書です。200項目というメニューは、読者の引き出しの多さにもなります。
そして最も大事なことは、「その練習は何の為にするのか」を考えること。バレーに慣れてきた中級者ほど、この「なぜ」を疎かにしてしまいます。練習を見つめ直すきっかけになる一冊として紹介します。
バレーボールメンタル強化メソッド
人間の体は、脳からの命令がなければ動きません。ですから、動きの大元である脳を鍛えることが、プレーを上達させたり、いい行動を生み出すことにつながります。少し考え方や思考のプロセスを変えるだけで、違った結果が生まれるのです。「メンタルが強い選手」「勝負強い選手」という表現がありますが、メンタルの強さや勝負強さは、生まれ持ったものだけではありません。メンタルは鍛えることができるものなのです。逆に、考え方を変えなければ、行動は変わりません。
本書では、バレーボールという競技で役に立つメンタルの鍛え方のコツを紹介しています。是非、プレーヤーの皆さん、指導者の皆さんにお読みいただき、メンタルの大切さを理解していただければと思います。
2012年ロンドンオリンピックでは全日本女子が銅メダルを獲得しました。著者の渡辺英児さんはその時のメンタルトレーナーです。全日本女子にメダルをもたらしたその考え方を、余すところなく伝えてくれています。
バレーボールはメンタルが大事、と言うがどんなスポーツでもメンタルは大事。だが、バレーボールはボールを落とせないこと、ボールを一瞬しか触れないこと、チームプレーであること、ポジションがローテーションすること、などバレーボールらしい特徴もあります。バレーボールらしいメンタルトレーニングが必要です。
例えば20-24で負けている場面で、自分のベストなサーブを打てるかどうか。ここにメンタルが関わることは容易に理解できると思います。本書ではそのメンタルを噛み砕いて分かりやすいところに落とし込んであるのが良いところです。
また、試合だけで無なく練習のときのメンタルについても言及されています。メンタルから見つめなおしたい人におすすめ。
バレーボールのフィジカルトレーニング
早稲田大学バレーボール部ストレングス&コンディショニングコーチを務める著者が、科学的な研究結果をもとにしたトレーニング・メニューを紹介。全国大会で結果を出し続ける「チーム早稲田」のフィジカルトレーニングを初公開する。
トレーニングは「やり方」が目標に合っていなければ、ネガティブな効果が出てしまうことを明確にしながら、足が速くなる、ジャンプ力がつく、柔軟性が増す、筋肉がつく、パフォーマンスが向上するなど、バレーボールに必要なトレーニングを伝える。
中学生、高校生、すべてのバレーボールプレーヤー、多くの指導者にも届けたい「バレーボール力をつける参考書」。
バレーボールのマンガ・小説おすすめ 3選
ハイキュー!!
おれは飛べる!! バレーボールに魅せられ、中学最初で最後の公式戦に臨んだ日向翔陽。だが、「コート上の王様」と異名を取る天才選手・影山に惨敗してしまう。リベンジを誓い烏野高校バレー部の門を叩く日向だが!?
このブログでもしょっちゅう紹介しているバレーマンガ。少年ジャンプに2012年に連載を始め、2020年に完結。2014年にはアニメ化。この漫画を読んでバレーを始めた人も多いはず。
高校の部活を舞台とした青春漫画でありながら、バレーボールの最新用語や最新の戦術を取り入れている。「シンクロ攻撃(同時多発位置差攻撃」「インダイレクトデリバリー」などは、下手な解説書を読むより分かりやすい。読んでいるだけで知識が身につく素晴らしい漫画だと思います。
デフォルメされた描画や誇張表現はあるが、そこは漫画。作品としての魅力に繋がっており、バレーボールの魅力を伝えてもいます。
ジャンプで掲載を開始してから、中高生の男子バレーボール部員が増加傾向になっていると言います。指導者も読んでいないと、監督の知識より生徒の知識がはるかに上回ってしまいます。
kindleでも読める。スマホに全巻揃えておきましょう。
神様のバレー
アナリスト…それは、相手チームを分析し、ベンチ外から監督に作戦を支持する“チームの黒幕”。阿月総一は実業団バレーボールチーム<日村化成ガンマンズ>のアナリスト。とあることを条件に、全日本男子バレーボール監督の座を約束される。それは、万年地区予選1回戦敗退の私立中学校男子バレー部に全国制覇させることだった!
2012年に『週間漫画TIMES』にて連載を開始。現在も連載が続いています。連載開始年が奇しくも『ハイキュー!!』と同じというミラクル。バレー漫画元年と言ってもいいかもしれないですね。
『神様のバレー』はアナリストという聞きなれない立場の主人公の視点で、バレーを語られる漫画です。舞台は中学のバレー部。昭和のバレーらしい根性論で練習するチームに、主人公はアナリストという立場で新風を吹かします。
アナリストとは、データの解析を行い試合に勝つための戦略を練る職業のこと。戦略を採用するかどうかの最終決定権は監督であるため、アナリストは監督の右腕と呼ばれることが多いですね。
しかし、『神様のバレー』の主人公は、監督(顧問の先生)などものともしない。試合だけでなく練習もデータに基づいて計画します。
現代のバレーにおいてアナリストが重要であることは言うまでも無いですが、育成段階でもアナリストは必要なのではないか、データに基づいた練習をすべきなのではないか、そう思わせる作品です。
2.43 清陰高校男子バレー部
東京の強豪校から転校してきた天才セッター灰島、発展途上のエース黒羽、163cmの熱血主将・小田、193cmのクールな副主将青木が集う福井県立七符清陰高校男子バレー部。
今のメンバーで全国を目指す最後のチャンスは“春高バレー”ただ一つ。
清陰は県内最強エースアタッカー三村統が率いる常勝校・福蜂工業を下さなければならない。
11月。ついに清陰と福蜂の正面対決が幕を開ける――!
バレーを好きになる読みもの 5選
バレーボール百科事典 バレーペディア(Volleypedia)
タイトルの通り、バレーボールの百科事典。かつ読み物でもあります。1つ1つの用語について意味だけでなく、歴史や意図も含めて説明しています。途中に挟んであるコラムは何度も読み返すことになる素晴らしいものです。
正直言って、本書が無かったら私がバレーボールについてあれこれ考えることは無かっただろうと思います。戦術や戦略への疑問を感じることも無かった。そして、バレーボールをここまで好きになることも無かったと思っています。
日本のバレー -全日本だけでなく底辺も含めた日本バレーボール界- が強くなるには、意識改革が必要。利権に汚されたJVA(日本バレーボール協会)と民放のテレビに任せていても強くなることは無い。世界のバレーは理解できない。ガラパゴス過ぎる日本独自のバレーで停滞するだけ。
そんな意味で本書は画期的であったし、大きな可能性を持った本。全てのバレーボール関係者に読んで欲しいと思う。
重版する度に売り切れるため、在庫があったら即ポチ必須!
ブラジルバレーを最強にした「人」と「システム」
監督、選手、育成のエキスパート、代表合宿の取材を敢行!ジバ、アンドレ、シェイラ、パウラ…“グローバル”な選手を輩出したブラジルの育成法とは。
2009年の発売の本書。ブラジルはサッカー王国だけでなく、バレー王国を作ったのだ!
2000年代に入りブラジルは男女とも3大大会(オリンピック・世界選手権・ワールドカップ)で結果を出すようになりました。それは、育成段階からのシステム作りが成功したからだと言われています。
もちろん、男子代表のレゼンデ監督・女子代表のギマラエス監督の力もあります。良い選手が集まっていたものあります。監督も選手も類い稀な才能があったことは否定できません。
しかし、2000年代前半から現在(2016年)までトップの実力を保ってきたのは、育成システムの構築があったからです。監督や選手頼りでは王国は長くは続きません。ブラジルバレーとは最新の戦術でもありますが、育成システムが重要なのです。
本書を読むと日本の育成システムは未熟だし、改善の余地だらけだということがわかります。選手・コーチ・監督、バレー関係者すべての人に読んで欲しい一冊。
高校バレーは頭脳が9割
「今」だけではなく「未来」を見て指導する。
選手たちの可能性を育む指導で知られる名将たちの指導哲学とは?全国的に活躍する5校をピックアップし、現役監督の刺さる言葉で綴る一冊。
熱く冷静に、燃えながら冷静に
オリジナリティーあふれる育成術で、成績だけでなく、人間としても魅力的な生徒を数多く輩出した名将たちの指導術・育成術に焦点をあてたシリーズです。第一弾は、九州・大分からその名を全国区に広めた東九州龍谷高バレーボール部の相原昇監督。
相原監督は、わずか14年で、高校バレーボールの3大大会『春の高校バレー(全日本バレーボール高校選手権大会)』『インターハイ(全国高校総体)』『国体(国民体育大会)』で12度におよぶ日本一を記録した名将です。高校女子バレーボール界に燦然と輝く実績はいかにしてもたらされたのか。文武両道…真の教育者だからこそ語れる、子どもの育て方とはいかに――。
高校バレーは頭脳が9割
「今」だけではなく「未来」を見て指導する。
選手たちの可能性を育む指導で知られる名将たちの指導哲学とは?全国的に活躍する5校をピックアップし、現役監督の刺さる言葉で綴る一冊。
まとめ:バレーボールをもっと楽しむために
バレーが上手くなるには練習するしか無い、と思っているとツライですね。練習時間ばかり増やしても頭打ちになるし、楽しくもありません。
練習効率は最大化する必要があります。
そのためには監督・コーチがバレー脳を日々更新し続けるとともに、選手が自分で考えて練習することが大事です。言われたことに従って練習しているようでは、成長は止まってしいます。
バレー上達はまず脳のアップデートから。
まずは一冊手にとって、よりバレーの知識・知見を深めましょう!
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