娘が来年4月に小学生になります。
これを機に家庭学習を始めようかと思い、 いろんな通信教育教材、いわゆる進研ゼミなどの家庭学習用の教材を検討してみました。
結果、ベネッセの進研ゼミを始めることにしました。
自分への備忘録も兼ねて、比較したことや考えたことを残しておこうかと思います。
何のために家庭学習をするのか
勉強はできないよりできるほうがよい。そりゃそうなんですが、「じゃあそれで子どもが勉強するか」というと、しないと思うんですよね。
特に年長・低学年のうちは、子どもよりも親の意向が強く働くと思うわけです。
私が思う家庭学習の目的は以下の4つ、下に行くほど絶対数が少ないでしょう。
- 家庭学習の習慣を身に付けるため
- 学校の授業の理解度を高めるため
- 中学受験のため
- スペシャルな人材を育てるため
家庭学習の習慣を身に付けて欲しいと思う親御さんは多いと思います。(で、実際に身に付く子どもはごくわずかだと思います)
学校の授業がコンプレックスにならないように、理解度を高めたいという方も多いはず。「テストでいい点を取って欲しい」というのもありますね。
このあたりまでは、私も考えています。
中学受験については、今のところ全く考えていません。近所の公立の中学校で良いです。ただし、高学年になって子どもがどう考えるのかは分からないので、準備はしておきたいです。
スペシャルな〜というのは、学校の授業とか関係なく、独自のカリキュラムで学習させたいという目的。いわゆるエリート教育。
これについては我が家は関係なし。
- 家庭学習の習慣化:重要
- 授業理解度アップ:高くなれば良いな、程度
- 中学受験:全く考えていない
ここまでで、「習慣化を目的とした教材」が欲しいのだと、再認識しました。
通信教育のコース選び

By: Monica H.
テキスト(紙)タイプと、タブレット・パソコン型の教材がある
子どもの通信教育教材を探していると、従来型のテキスト(紙)の教材とタブレットやパソコン向け教材があることを知りました。
- タブレット教材?面白そう!
- 昔と同じように紙のほうが安心感があるかな
- 子どものうちからタブレットを触って欲しくない
- 紙と鉛筆で勉強するほうが身に付きそう
- 今の時代、小さいときから電子機器に触れておくことが大事
いろいろな意見があると思いますし、そのご家庭の方針もあると思います。私は反射的に「タブレット教材?いいなぁ」と思いました。が、よくよく考えると安心感に欠けるかなぁ、という思いもあります。
私自身はプログラマーということもあって、子どもがパソコン・タブレットを触れるのは必至だろうと考えています。一方でリテラシーが低いままで使い続けるのは、危険なことだとも理解しています。
そこで、一度冷静になってから紙とタブレットの教材の比較をしてみました。
【紙とタブレット教材の比較】
タイプ | テキスト(紙) | タブレット |
---|---|---|
教材の充実度 | 長年の実績あり | 未知数 |
難易度 | 教材による | |
学習場所 | 机でイスに座って | どこでも
(ソファーで寝っ転がってもできる) |
理解度 | 自分のペースで | 映像や音声で |
親のフォロー | 丸つけ・進捗の確認・動機付け | 丸つけ不要。進捗確認はメールなど。
動機付けは最初は少なそう。 |
費用 | 基本的に同じ。
専用タブレットはタブレット代・保険代がかかることあり。 |
月額の費用は変わらず、ただしタブレットタブレット代・タブレットの保険料がかかります。
理解度は、どちらも一長一短で、あとは好みというところです。タブレットの方が楽しそうで続けられそうに思いますが、新鮮味があるのは最初だけ。飽きるのも早そうです。
紙は人間の温かみを感じる、タブレットは機械的で冷たい
みたいな意見を目にしましたが、個人的は親の意見であって子どもの考えではないんじゃないかと思いました。
電子機器が冷たいと思うのは、
電子機器を作っている人の姿までを想像する力、もしくは想像する努力が足りない
ということなのでは。ソフトウェアって使い込んでいると、どこまでも人間的だなぁと感じる瞬間があると思うんですよ。まぁ、これは私がソフト開発に携わっているから、ということが大きいんですかね。
いずれにしても、子どもが同じ感想を持つかどうかは別問題だし、大人の意見を押し付けるようなことはしたくないものです。
本題ではないので、ここまで。
話を元に戻しまして。
タブレット型には映像や音声で学べる、という利点があります。回答への納得度は高いと思います。一方で、すぐ理解できるということは、頭を使って考える機会を失っているということかもしれません。
さらに、回答へのレスポンスが自動で早いということもタブレット型の大きなメリットですね。
基本的に紙の教材は、丸つけを親がします。親が忙しいと、丸つけもその場ではできませんよね。
タブレットなら問題を解いた直後に回答・解説が出ます。その場で納得して勉強を終えるとスッキリしますし、親のフォローが少なくて負担が少ないです。
共働きで帰りが遅いようなご家庭であれば、大きなメリットになると思います。
子どもの通信教育教材選びのポイント
娘のための教材選びのポイントを整理してみました。
- 娘が興味持って続けられそうか
- 娘のレベルに合っているか
- 親(私)がどれくらいフォローできるか
- 家計の負担にならない程度の料金
娘が興味持って続けられそうか
はっきり言って娘が興味を持つか、その興味が続くかどうかはやってみないと分かりません。ただ、年少のときから「あいうえお」や「すうじ」のドリルは楽しくやっていました。
スマホゲームやテレビゲームも好きなので、タブレットの食い付きもいいと思いますが、あえてタブレットにする理由もありませんでした。
ディズニーも好きなので、無骨でシンプルな教材よりもキャラクターがある教材のような楽しさ・可愛らしさを重視している教材が良いかもしれません。
娘のレベルに合っているか
こちらも、やってみないと分かりません。まだ入学前ですし。
最低限、小学校の授業には付いていって欲しいです。そこで、教科書準拠な教材がいいだろうか、と考えていますう。オリジナルのカリキュラムは良くも悪くも受験向きな気がしています。
親(私)がどれくらいフォローできるか
平日の日中は仕事をしますが、朝の15分くらいは一緒に勉強する余裕があります。帰宅後も丸つけをする時間があるので(ブログを書くくらいのエネルギーはある)、できる限り見てあげたいと思っています。
と偉そうに書いていますが、基本的に平日のフォローは妻がしてくれると思います。ありがとうよ。
家計の負担にならない程度の料金
子どもにはしっかりと投資したいと考えています(投資という言葉が適切か分かりませんが)。『学力の経済学』でも特に子どもが小さいうちにお金と時間をかけるべきと述べています。
「子どもの教育に時間やお金をかけるとしたらいつがいいのか」
中略
もっとも収益率が高いのは、子どもが小学校に入学する前の就学前教育(幼児教育)です。
人的資本投資の収益率は、子どもの年齢が小さいうちほど高いのです。就学前がもっとも高く、その後は低下の一途を辿っていきます。
多くの場合、高校・大学と大きくなるほど子どもにかかる費用も高くなってきますが、経済学的には幼児のうちに手間暇・お金をかけてあげたほうがいいんですね。
『学力の経済学』は、子どもの習い事や塾などを考えている人の必読の書です。まだ読んだことが無い方は、ぜひ読んでみてください。
さて、子どもが小さなうちに時間とお金をかけた方が良いとはいえ、それは理想論。現実的には家計を無視して教材を選ぶことはできません。経済的に負担になり過ぎない程度の教材を選ぶことにします。
検討した教材一覧
進研ゼミ 小学講座
誰もが知ってるチャレンジ。紙のコースと専用タブレットのコースがあります。
ずっと続いている実績があるし、私も小学生のときにやっていたので、安心感があります。
月額は2,705円から。
スマイルゼミ
専用タブレット教材のスマイルゼミ。パソコンソフトの開発などでも実績があるジャストシステムが作っています。
専用タブレットならスマイルゼミかなぁ、という印象を持ちました。
月額3,600円から。
Z会
受験のイメージが強く、教材も難しいと思っていましたが…問題は分かりやすい、回答も丁寧な感じがしました。
親がフォローできる家庭で、しっかりと学力を付けることを目的とするならば、Z会は最適な教材でしょう。
月額4,520円から。
小学ポピー
学校の教材やテストをつくる会社が運営。派手さはないけど、基礎の基礎を大事にする人向け。
月額2,700円から。
ドラゼミ
ドラえもんが登場する小学館の教材。「百ます計算」の陰山先生が監修。ドラえもん好きならコレですかね。
月額3,333円から。
スタディサプリ
有名講師の講義が聴ける、リクルートが運営する教材。小学4年〜が対象なので、今回は検討対象から除外。
でも、月980円で有名講師の授業が聴き放題なのは魅力。30半ばの私自身も試してみたいと思う。
スタディサプリをメインとするというより、サブ教材として使うイメージ。子どもが大きくなったら1番に検討したい教材。
デキタス
タブレットやパソコン用の教材。教科書対応。アニメ風のコンテンツなので、とっつきやすいと思う。
城南予備校などの城南進研学習社が運営。
月額3,000円から。
ブンブンどりむ
齋藤孝さんが監修する教材。国語に力を入れていて、作文用のカリキュラムがあるのが特徴。月2回の添削もここだけ(だと思う)。
月額4,500円から。
Gambaエース
教科書対応。月額は800円とおトク感あり。1ヶ月のお試し入会できるところも魅力。
いちぶんのいち
月額820円のテキスト教材。教科書対応。
問題と解答だけが届く、一切の無駄を削ぎ落としたシンプルさが特徴。
学研ゼミ
タブレット・パソコン用のコンテンツ。月500円から。デジタル教材は不安もあるけど、学研なら安心感があるかも。
検討した結果、我が家は進研ゼミのオリジナル教材(テキスト型)にした
いろんな教材があったけど結局は最大手、進研ゼミのオリジナル(テキスト型)コースを始めることにしました。
進研ゼミとスマイルゼミで迷った
求めている教材のポイントは、以下の4点でした。
- シンプルさより、楽しさ優先
- テキスト教材、もしくは専用タブレット
- 教科書準拠
- 経済的な負担が少ないこと
娘はキャラもの好きです。シンプルで洗練された教材よりも、多少ガチャガチャしていても楽しそうな教材が良いだろうと判断しました。
汎用モノのタブレットやパソコンタイプの教材は、今回は除外しました。娘専用マシンを買うのは、まだ早いかなぁと思ったからです。
学校のレベルに合わせて、教科書準拠であることもポイントの一つに。
そして、費用は5万円/年くらいが妥当かなぁ、と。月あたりで4,000円くらい。このラインを超えない教材を。
ここまでで、候補に残ったのが
- 進研ゼミのオリジナル(紙)教材
- スマイルゼミ
の2つ。
この2つのどちらにするかは、本当に悩みました。
進研ゼミにはチャレンジタッチという専用タブレットコースもありますが、問題数の少なさやシステム自体が洗練されていない印象を受けました。
- テキストなら進研ゼミ
- タブレットならスマイルゼミ
娘専用タブレットは魅力的だし、カメラやチャット機能も付いていて長く楽しめそうです。
どちらも資料を請求して、検討しました。
進研ゼミとスマイルゼミの資料の内容
進研ゼミ小学講座
こんな感じです。
体験教材がなかなか良かったです。「あー、こんな感じでやるんだな」というのを肌で感じられるのは、随分と参考になりました。
娘もワクワクしながら勉強しているのを感じて、非常に参考になりました。
スマイルゼミ
スマイルゼミはこんな感じ。
体験教材はなく、親向けの資料が中心です。タブレットと同じサイズの体験ブックもありますが、正直これでは感触が分からず体験にはほど遠いです。
タブレット学習のイメージを持つには、公式ページの動画を見るほうが早いと思います。
>>スマイルゼミ 公式ページ
小学生新聞は年長の娘にはまだ早いですが、後々一緒に読んでみたいなぁと思いました。
進研ゼミのオリジナル(紙)コースにした理由
スマイルゼミは捨てがたかったのですが、最終的に進研ゼミのオリジナルコースに決めました。
決め手は
今現在、娘が鉛筆と紙でやるドリルが好きなこと
でした。
幼稚園に入ったころから、こういうドリルはたくさんやってきました。
実際楽しそうにやっているし、あえてタブレットに方向転換する理由もないだろう、と。
もしテキストかタブレットかお悩みの方は、一度テキストのドリルをやらせてみてはいかがでしょうか。その子どもの反応で決めてみるのもいいと思います。
余談。
体験型の付録も娘に合っていると思いました。娘は工作とか料理とかも楽しそうにやっているので、喜んでやる姿が想像できます。
まぁ、これは後付け理由ですが。
まとめ
とりあえず小学1年生の間は、進研ゼミのオリジナルコースでやってみることにしました。やってみて物足りなかったり、娘に合わないと感じたら、他の教材に乗り移ることも考えています。
結局最大手の進研ゼミかい!
と自分自身にツッコんでいますが、比較検討・資料請求などしてみて良かったです。それは、小学校6年間、あるいは中学・高校まで見据えた家庭学習のイメージが持てたから。
1・2年は紙の教材、3年生になったらスマイルゼミのタブレットでもいいかも。娘が中学受験を考え始めたらZ会に移ってもいいし、スタディサプリを併用するのもアリだな、とか。
資料請求やお試し教材は、その教材の雰囲気をつかめるのでオススメです。どれにしようか迷っている方は、ぜひ検討してみてください。