先日読んだこの記事。
ソフトウェア開発の生産性を阻害する「気軽に聞けない」ことの考察と対策
私はプログラマーという職業なのですが、この記事に全面的に同意。そして、こうつぶやきました。
気軽に聞けない、は確かに。加えて、「同じことを何度も聞けない」のハードルもありそう。
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— わにきち改め、ジミー (@wanibiyori) 2016, 2月 11
この「同じことを何度も聞けない」について思うところを。
何で同じことを何度も聞いてはいけないのか
一般論を。
同じことを何度も聞く人は
- 話を聞いていない
- 学習能力がない
こう思われるわけです。「ツカエナイ ヤツ」というレッテルを貼られることになります。2度目まではよし、だけど3回聞くと一気に信用が下がります。
何度も聞く側の落ち度としては
- 聞いたことをメモしてない
- 覚える気がない。意欲がない。
ということがあります。忘れてしまうことがあるのは仕方ないですが、それを防ぐためにメモは必要ですね。覚える気がない、意欲がないは論外。
同じことを何度も聞いてしまう原因
聞く側の問題にフォーカスし過ぎると、問題は解決しないと考えています。というのも「聞かれる側(教える側)にも多分に問題があるから、です。
教え方が悪い
「同じことを何度も聞かれる」と愚痴る人は、たいてい教え方が下手です。相手に伝えるのが下手だというケースが多い。
相手が理解出来るように話していますか?理解するまで話していますか?一方的に話して終わりにしていませんか?
口頭だけのやりとりだと間違って伝わることもあるので、メールなどで文章化して伝えて欲しいです。教える側に落ち度はないか、最善を尽くしているか、は再考したいところです。
重要なことだから何度も聞くこともある
同じことを何度も聞く場合、それは重要な事柄であることが多いです。だから聞く側も何度も確認するんですね。これを聞かれる側は理解して欲しいです。
そこには「自分だけでは判断できない何か」があるはずです。品質か工数か日程か。
同じこと何度も聞かれた→あいつは無能
は短絡的過ぎます。むしろ何度も聞かれる理由を考えることでお互いが幸せになるのではないでしょう。
「気軽に聞けない」は効率を落とす
冒頭に紹介した記事にもありますが、「気軽に聞けない」ことは生産性を落としています。
聞けば解決することでも、「こんなこと聞いていいのか」「聞く前に調べないと」という意識が働き、聞くまでのハードルが上がってしまうんですね。結果聞くのが遅くなる。
これは人間関係と関連が深く、先輩・後輩、上司・部下という関係柄だとどうしても躊躇ってしまいます。ですので、先輩や上司の立場の人は「気軽に聞ける体制・雰囲気」を作ることが重要ですね。
何度でも聞くことでお互いの理解度が一致していきます。ですから、同じことでも気軽に聞けるということが、生産性を上げる手段になると考えています。
「同じことを何度も聞けない」と思うことが結果的に評価を落とすこともあります。気軽に聞けることって大事ですね。