まさか自分がシーズンに2回も海に行くことになるとは思っていなかった、50年前は。50年前といえば私が生まれる約15年前だから、生まれることすら予想だにしていなかったのだ。
海は広いし大きいし月は登るし日は沈むし、嫌いではないが、積極的に行こうと思う場所ではない。モノゴトをナナメに考えるクセが付いた私には、眩しすぎる場所である。いわば寝間着でフランス料理屋に来たような居心地の悪さを感じるのだ。
しかし、勝浦の守谷海水浴場は思いの外楽しかった。子連れの海水浴に適した海だった。
勝浦の海はキレイだと聞いていた。そして前評判通り素晴らしい海だったので、ここで紹介しようと思うのだ。
アクセス
既に述べた通り、今回行ってきたのは「守谷海水浴場」。千葉県の勝浦市にある。千葉県民は、チーバーくんの体の位置で場所を伝えようとする。ディズニーランドはベロの位置、銚子ならば耳の先、目の辺りならば印西市だ。
守谷海水浴場は、チーバーくんの肛門のあたりに該当する。
近くには「勝浦中央海水浴場」や「鵜原海水浴場」など「興津海水浴場」など、海水浴場がひしめいている。日本中の海水浴客が押しかけても収容できると思えるほど、海水浴場が充実している。
本当に日本中からきたら、満員電車さながらの光景になるので、試して欲しくはない。いや、見てみたい気はするか。後述するが駐車場は広く、そして海に近い。市営の駐車場は1,500、さらに海に近いところにも駐車場がある。
程よい波で、海中だけじゃなくて砂浜でも遊びたくて、海の家・シャワー完備の海に行きたい家族に最適な海
つまり我が家。
どんな人でも良いところはあるように、どんな海には良いところがある。でも、守谷海水浴場は良いところを探すまでもなく、「良い海だなぁ」と思えた。
いくつかあげてみる。
駐車場が近い
駐車場が海が近いというのは、かなりありがたい。最寄りの駐車場だと、波打ち際まで30m。市営の大型駐車場でも、200m〜300mほどだ。ワールドクラスの短距離走者であれば、30秒で海に入れる。小さなお子様連れでも5分ほどだ。
5歳と3歳の子ども連れの私にとって、駐車場から目的地の近さは非常に重要なポイントである。子どもは10分も歩けば「疲れた」「暑い」「ダッコして」などと、文句ブーブー星人になる。そして、驚くべきことに文句ブーブー星人は子どもだけでなく、大人にも一定数いるのだ。
その点、駐車場が近い守谷海水浴場はとてもありがたい。車に忘れ物をしてもすぐに戻れるし、海水浴を楽しんだ後の帰りも楽である。海水浴後の駐車場までのヒトトキを楽しみたい輩には関係ないが、特に子連れの方にはポイントが高いのではないだろうか。
水はキレイよ
関東圏のなかでも透明度の高い海水浴場だと聞いていたが、評判通りキレイだった。
これだけキレイだと飲んでも美味しいんじゃないかと思ったが、妻曰くマズイらしい。「こんなにマズかったっけ?」と妻。私は美味しい海水を飲んだことがないけども。
美味しい海水を知っている、という方がいたら教えて欲しい。ついでに「文章が劇的に上手くなる1000ポイント」も教えて頂けると助かる。
話を戻すと、守谷海水浴場は海水がキレイなだけではなく、砂浜もキレイだ。異物感がなくて、歩いていて安心。公園の砂場のような感じ。さらに、波も程よい感じだ(行った日だけかもしれないが)。10分に一回くらい、はしゃげるくらいの高さの波がくる。けど、ほとんどの波は穏やかだ。海水浴なら、これくらいの波がちょうどいい。
"快"水浴場百選に選ばれただけのことはある。
一個だけ気になったところは、昆布量が多いところだ。全長80cm(私の股下を超える!)クラスの昆布が波打ち際や海中でユラユラしている。「昆布が海の中で出汁がでないのなんでだろう〜」ジャージでギターを担いでしまうのは、私だけではないはずだ。
ほか
他にも良かったところはたくさんある。全部あげるとキリが無く、日が暮れてしまう(あと2分で日没だ)。だから、かいつまんで箇条書きで。
- 磯遊びもできる
- 海の家が近い
- 海の家で勝浦タンタンメンが食べられる
- ライフセーバー常備で安心
- バナナボートもある(有料)
- シャワーもある(有料・無料)
- 子連れが多い(行った日だけかも)
- ほぼ渋滞してない(行った日だけかも)
- 遠浅(行った日だけかも)
- 青い空・青い海(行った日だけかも)
- 娘がゴキゲン(行った日だけ)
- 息子がフキゲン(いつも)
逆に難点もあげておく
- 混み合う
- トイレは行列
- 砂浜は広くない
- 昆布が多い
- 近くに手頃な銭湯がない
- 高速道路から近くない
- イケイケ系が多くてシンドイ(個人的に)
ボカしているけど、パラソルが所狭しと並んでいる。パラソルの渋滞、パラソル渋滞、パラ渋、パラシブだ。
どの難点も、守谷に限ったことじゃないなら仕方がない。殊更に取り上げるほどの欠点は無かった。昆布の多さも楽しみだと思えなくもない。
ただし、チーバーくんの肛門から昆布が出ていると考えると・・・何を思うかは、人それぞれだろう。
海の後に銭湯に行ってサッパリしたい気持ちはあったが、近くに無かったので諦めた。一応、「勝浦つるんつるん温泉」という名湯があることは載せておく。守谷海水浴場からは、車で20分ほどだ。
もう一回良いところを
- 水がキレイ(ただし美味しくない)
- 程よい波(たまに大きい波もくる)
- 磯遊びもできる
- 駐車場が近い
- 海の家・トイレ・シャワーあり
良いことしかまとめていないが、実際かなり快適な海水浴場との印象だった。近所(車で30分程度)だったら毎年行っていると思う。徒歩1分だったら、毎週行っていると思う。海の家勤務だったら毎日行っていると思う。昆布だったら、プカプカ浮いていると思う。
今回海に行くにあたり、マンタのフロートを買った。こういうやつ。
娘は「サメだ!サメのマンタ」と行ったので、「マンタのサメだよ」と教えてあげた。我が家のマンタは「サメ」という名前が付いたのだ。残念なことに1人乗りだったので、ほぼ息子が乗りっぱなし、娘はほとんど乗れなかった。来年は娘用にもフロートを買ってあげようと思う。
そういえば大学生みたいな若者が、ハイエースぐらいのどでかいアヒルのフロートに乗ってたな。フロートってスウィーツ的な響きがあるけど、イカダのことね。