コマンドプロンプトの「CLIP」コマンドを多用しています。
その使用方法と便利な使い方を解説します。
「CLIP」コマンドの説明
CLIP /? の内容です。
CLIP
説明:
コマンド ライン ツールの出力を Windows クリップボードにリダイレクトします。
その出力されたテキストをほかのプログラムに貼り付けることができます。パラメーター一覧:
/? このヘルプを表示します。例:
DIR | CLIP 現在のディレクトリ一覧のコピーを Windows クリップボード
に貼り付けます。CLIP < README.TXT readme.txt ファイルのテキストのコピーを Windows
クリップボードに貼り付けます。
使い方1:特定の文字列をクリップボードにコピーする
これ。
echo 特定の文字列| clip
実行すると「特定の文字列」がクリップボードにコピーされます。コマンド実行後、Ctrl + V で「特定の文字列」を貼り付けることができます。
これを書いたファイルを拡張子「.bat」で保存すれば、バッチファイルの出来上がり。
よく使う場面
何度も同じ文字列を入力するケース、例えば通販サイトで住所やメールアドレスなどを入力する時。バッチファイル実行後に貼り付けるだけで、住所を入力できます。
※ 辞書登録する方法もありますが、バッチファイルならマウスだけで操作できるというメリットがあります。寝ながら片手で操作することも可能です。
あと推奨はしませんが、パスワードの入力にも使えます。大事なことなので2回書きますが、推奨はしません。
使い方2:テンプレートをクリップボードにコピーする
議事録のテンプレートをクリップボードにコピーするケースで考えます。
まずは、こんな感じのテキストファイルを用意します。
お疲れさまです。○○○です。
本日の議事録です。
■議題1
結論:■議題2
結論:■議題3
結論:■次回の課題
以上です。
「sample.txt」として保存してください。
「sample.bat」というバッチファイルを用意して、次の内容を記載します。
clip <sample.txt
実行すると、クリップボードに「お疲れさまです ~ 以上です。」の内容がコピーされます。
よく使う場面
打ち合わせの開催メールや議事録のメール、プログラム、他テンプレートが必要な場面でどこでも応用できます。
テンプレートをサーバーに用意しておくと、作業者みんなが使いやすくなります。
【応用】アプリの起動とセットで使うと更に便利
例えば議事録にWordを使う場合
Wordのパス
clip <sample.txt
というバッチファイルを作っておくと、一度のバッチファイル実行で「Wordの起動」と「テンプレートのクリップボードコピー」ができます。
使い方次第で効率化できますので、ぜひご使用をご検討ください。