わにゴコロ

印西・千葉ニュータウン情報、バレーボールのことなどを雑記と交えてお届けするブログ。

どっぷりハマること必死!色あせないミステリー小説の名作10選

calendar 2016-03-27

どっぷりハマること必死!色あせないミステリー小説の名作10選

高校生のときに同級生に鈴木光司さんのリング(作品名より「貞子」の方が有名ですね)を借りて読んでミステリー小説にハマって以来、かれこれ15年以上ミステリー小説を読み続けています。

今回はそんなミステリー小説好きな私がおすすめの小説を10個ご紹介します。

永遠の仔(天童荒太)

再会は地獄への扉だった。十七年前、霧の霊峰で少年たちが起こした聖なる事件が、今鮮やかに蘇る―。山本周五郎賞受賞作から三年余。沈黙を破って放つ最高傑作ミステリー。

冒頭でも書いた同級生に借りて呼んだ小説。最初は原稿用紙で2,300枚を超えるボリューム(約1,000,000文字!!)にビビりながらも、読み終わってみれば「もっと読んでいたかった」と思った作品です。

当時は今ほど話題にもなっていなかったネグレクトや児童虐待をテーマにしていて、もはやミステリーはミステリーの枠を超えているんだと認識しました。

永遠の仔を読んで好きになったら、同じくらいのボリュームを持つ『家族狩り』もおすすめです。

重力ピエロ(伊坂幸太郎)

半分しか血のつながりがない「私」と、弟の「春」。春は、私の母親がレイプされたときに身ごもった子である。ある日、出生前診断などの遺伝子技術を扱う私の勤め先が、何者かに放火される。町のあちこちに描かれた落書き消しを専門に請け負っている春は、現場近くに、スプレーによるグラフィティーアートが残されていることに気づく。連続放火事件と謎の落書き、レイプという憎むべき犯罪を肯定しなければ、自分が存在しない、という矛盾を抱えた春の危うさは、やがて交錯し…。

20代前半の時にミステリー小説熱が冷めてきたときに読んで、再度ミステリー熱が沸騰した小説。伊坂作品で一番好きです。この小説を読んで無ければ、そのまま熱が下がって読まなくなったのではないかと思っています。

そういう意味でも私にとってとても大事な作品です。始めての読んだ伊坂作品でもあります。当然このあと伊坂小説にハマっていきます・・・。重力ピエロと並んで好きな作品が『モダンタイムス』。システムエンジニアだった伊坂幸太郎さんの経験も生きている、エンジニアに読んで欲しい小説です。

奪取(真保裕一)

偽札をつくりあげた者が勝利者となる!傑作長編
1260万円。友人の雅人がヤクザの街金にはめられて作った借金を返すため、大胆な偽札作りを2人で実行しようとする道郎・22歳。パソコンや機械に詳しい彼ならではのアイデアで、大金入手まであと一歩と迫ったが…。日本推理作家協会賞と山本周五郎賞をW受賞した、涙と笑いの傑作長編サスペンス!

自分のお小遣いで始めて買ったミステリー小説。まだミステリー小説のことをほとんど知らなかったので、「偽札作りの小説?何それ、面白そう」くらいのノリで買いました。

果たして、その日のうちに上巻を読み終えて、夕飯後に下巻を買いに再度本屋に買いに行くことになりました。伊坂幸太郎さんもそうでしたが、奪取を読んで真保裕一さんの作品を読み漁ることになりました。『ホワイトアウト』もおすすめです。

最悪(奥田英朗)

不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢(あつれき)や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。銀行員のみどりは、家庭の問題やセクハラに悩んでいた。和也は、トルエンを巡ってヤクザに弱みを握られた。無縁だった3人の人生が交差した時、運命は加速度をつけて転がり始める。

単なる日常の「サイアク~」な悩みを抱える3人の物語がバラバラに進んで行きますが、その3人が交錯して「最悪」となっていきます。にっちもさっちも行かなくなってからの呆気ない結末、これぞミステリーの醍醐味だなぁ、という作品です。

奥田英朗さんの『最悪』や『邪魔』を読んでいると社会派の作家さんだと感じますが、精神科医の伊良部シリーズの『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』『町長選挙』はライトな読み口の小説です。笑える小説なら、こちらもおすすめです。

奇偶(山口雅也)

神の名は―。混迷の中、片目になった推理作家は、自らの墓碑銘を書き始めた。その墓碑銘は…“偶然”。『生ける屍の死』以来の大長編1200枚。

確率って理論としては理解出来るのですが、実感はしにくい概念ですよね。期待値が低いはずなのに買ってしまう宝くじは、その典型です。

「確率」「偶然」というものを科学的・宗教的・心理的に突っ込んだのがこの作品。読んでがすっきりする推理小説とは違い、読み終えると腕を組んで考え込んでしまいました。読んでいる間から世界が違って見えてくる、そんな小説です。

新世界より(貴志祐介)

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。

RPGをしているような感覚になった小説。異世界の物語だからか冒険小説的な印象を持っています。ただテーマには文明の衝突があります。未知のものと出会ったときに人はどんな行動をとるのか。

いつか現実に起きるかもしれない、未知と遭遇による人間界の混乱はこういうことかもしれない。そんなことを考える作品です。

新世界よりは文庫3巻(しかも分厚い)のボリュームある小説ですが、それに匹敵ボリュームのある『悪の教典』もおすすめです。

葉桜の季節に君を想うということ(歌野晶午)

こと女に関してはからっきし意気地のない後輩・キヨシに拝み倒されて、南麻布の愛子嬢の屋敷を訪ねたのが事件の発端だった──。なんでもやってやろう屋・成瀬将虎は悪質な霊感商法事件に巻き込まれ、一方では運命の女・麻宮さくらとのデートもこなさなければならず大忙し。果たして事件は無事解決するのか、そして将虎とさくらの恋の行方は? 素人探偵の元に持込まれた事件の意外な顛末、そして…!? 最後の一ページまで目が離せない、本格スピリットに満ちた長篇。

良くも悪くも最後の最後に全てのミステリーが詰まっている小説。どんでん返しに感嘆するのか、怒りが込み上げるのかはあなた次第です。

最後のどんでん返しに怒る人もいると聞きますが、それはつまり、それだけ自分の中で「前提」を作り上げているということ。まんまと著者の意図に引き込まれて騙されてしまう方が面白く読める、そんな作品です。

アラビアの夜の種族(古川日出男)

聖遷暦1213年、偽りの平穏に満ちたカイロ。訪れる者を幻惑するイスラムの地に、迫りくるナポレオン艦隊。対抗する手段はただひとつ、読む者を狂気に導き、歴史さえも覆す一冊の書―。

個人的にあまり評価されていないと感じる古川日出男の作品。語り口が独特で、取っ付きにくさがあることは否めませんが・・・。

アラビアの夜の種族も、ちょっとどう読んでいいのか分からないという印象が最初はあります。が、読んでいくといろんな物語が激しく動いて動物園と遊園地が一緒くたになったような、混沌とした面白さがあります。

もはやミステリーというジャンルではない、「アラビアの夜の種族」というカテゴリーにしか属さない小説です。

サクリファイス(近藤史恵)

ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと――。陸上選手から自転車競技に転じた白石誓は、プロのロードレースチームに所属し、各地を転戦していた。そしてヨーロッパ遠征中、悲劇に遭遇する。アシストとしてのプライド、ライバルたちとの駆け引き。かつての恋人との再会、胸に刻印された死。青春小説とサスペンスが奇跡的な融合を遂げた! 大藪春彦賞受賞作。

これもミステリーというジャンルにあると???となる小説です。青春とスポーツのほうがしっくりきます。私は感情の揺れ動きが少ないのですがスポーツだけは例外で、読んでいるうちに胸が熱くなりました。

自転車のロードレースは今まで興味が無かったのですが、どんな競技なのか興味が湧きました。自転車のロードレースという競技を知るという目的でも最適な一冊かと思います。

自転車シリーズとして『エデン』『サヴァイブ』『キアズマ』も出ているので、合わせて読んでみてください。

ジェノサイド(高野 和明)

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。

「色あせない」というほど昔の小説でもありまえんが、10選に入れたかったので載せることにしました。読後にしばらく余韻に浸って動けなくなりました。

家庭と科学と政治と歴史と、いろんな要素が詰め込んであって専門用語が沢山出てきて苦労しますが、読み進めるうちにどっぷりハマってしまっていることに気付くはずです。

まとめ

好きなミステリー小説の中から10個選ぶというのは結構大変でした。その分、選んだ10個は自信を持ってオススメできます。

選んで見て気付きましたが、どれもボリュームがデカいです。あまり小説を読まない人は手に取ることすら躊躇うレベル。しかし読み始めてみると、他のことが手に付かなくなるくらいハマってしまうこと請け合いです。ぜひ読んでみてください。

この記事をシェアする

コメント

コメントはありません。

down コメントを残す