わにゴコロ

印西・千葉ニュータウン情報、バレーボールのことなどを雑記と交えてお届けするブログ。

バレーボールが上手くなるための本 7選

calendar 2016-06-09

バレーボール界では「バレーをする人」と「バレーを観る人」の二極化が起きているように感じる。

「バレーする人」は今まで教えられてきた通りにプレーの精度を上げることだけを求める。知識のアップデートをしないからなかなか上手くならない。全日本レベルにも精度を高めることを求める。

「バレーを観る人」バレーのトレンドを常に勉強している。日本以外のバレー、世界標準のバレーにも興味を示し、日本のバレーもその基準をベースに観戦する。全日本が強くならないのは世界の戦術トレンドが身に付いていないからだと言う。

理想はバレーをする人がバレーのトレンドを勉強することだ。旧態然とした昭和の部活レベルの知識でバレーをしていては上手くなるものも上手くならない。

そこで、バレーボールを知るための、バレーボールを知って上達するための本をご紹介しよう。

ブラジルバレーを最強にした「人」と「システム」

監督、選手、育成のエキスパート、代表合宿の取材を敢行!ジバ、アンドレ、シェイラ、パウラ…“グローバル”な選手を輩出したブラジルの育成法とは。

2009年の発売の本書。ブラジルはサッカー王国だけでなく、バレー王国を作ったのだ!

2000年代に入りブラジルは男女とも3大大会(オリンピック・世界選手権・ワールドカップ)で結果を出すようになった。それは、育成段階からのシステム作りが成功したからだ。

もちろん、男子代表のレゼンデ監督・女子代表のギマラエス監督の力もある。良い選手が集まっていたものある。監督も選手も類い稀な才能があったことは否定できない。

しかし、2000年代前半から現在(2016年)までトップの実力を保ってきたのは、育成システムの構築があったからだ。監督や選手頼りでは王国は長くは続かない。ブラジルバレーとは最新の戦術もあるが、育成システムなのだと思う。

本書を読むと日本の育成システムは未熟だし、改善の余地だらけだということがわかる。選手・コーチ・監督、バレー関係者すべての人に読んで欲しい一冊。

ハイキュー!!

おれは飛べる!! バレーボールに魅せられ、中学最初で最後の公式戦に臨んだ日向翔陽。だが、「コート上の王様」と異名を取る天才選手・影山に惨敗してしまう。リベンジを誓い烏野高校バレー部の門を叩く日向だが!?

このブログでもしょっちゅう紹介しているバレーマンガ。少年ジャンプに2012年に連載を始め、今も続いています。2014年にはアニメ化。飛ぶ鳥を落とす勢いでファンを増やしている。

高校の部活を舞台とした青春漫画でありながら、バレーボールの最新用語や最新の戦術を取り入れている。「シンクロ攻撃(同時多発位置差攻撃」「インダイレクトデリバリー」などは、下手な解説書を読むより分かりやすい。読んでいるだけで知識が身につく素晴らしい漫画だと思う。

デフォルメされた描画や誇張表現はあるが、そこは漫画。作品としての魅力に繋がっており、バレーボールの魅力を伝えてもいる。

ジャンプで掲載を開始してから、中高生の男子バレーボール部員が増加傾向になっていると言う。指導者も読んでいないと、監督の知識より生徒の知識がはるかに上回ってしまうだろう。

kindleでも読める。スマホに全巻揃えておこう。

神様のバレー

アナリスト…それは、相手チームを分析し、ベンチ外から監督に作戦を支持する“チームの黒幕”。阿月総一は実業団バレーボールチーム<日村化成ガンマンズ>のアナリスト。とあることを条件に、全日本男子バレーボール監督の座を約束される。それは、万年地区予選1回戦敗退の私立中学校男子バレー部に全国制覇させることだった!

2012年に『週間漫画TIMES』にて連載を開始。現在も連載が続いています。連載開始年が奇しくも『ハイキュー!!』と同じというミラクル。バレー漫画元年と言ってもいいかもしれない。

『神様のバレー』はアナリストという聞きなれない立場の主人公の視点で、バレーを語られる漫画だ。舞台は中学のバレー部。昭和のバレーらしい根性論で練習するチームに、主人公はアナリストという立場で新風を吹かす。

アナリストとは、データの解析を行い試合に勝つための戦略を練る職業のこと。戦略を採用するかどうかの最終決定権は監督であるため、アナリストは監督の右腕と呼ばれることが多い。

しかし、『神様のバレー』の主人公は、監督(顧問の先生)などものともしない。試合だけでなく練習もデータに基づいて計画する。

現代のバレーにおいてアナリストが重要であることは言うまでも無いが、育成段階でもアナリストは必要なのではないか。データに基づいた練習をすべきなのではないか。そう思わせる作品だ。

基本から戦術まで バレーボール

本書のねらいは、バレーボールというスポーツ、そしてゲームをよりよく理解し、「ゲームを創造する」ための基礎を提供することである。ラリーポイント制ゲームの特徴や構造を理解してもらえるよう、ゲーム分析に基づいた解説も多く加えた。プレーヤーやコーチのオリジナルなアイデアの支えとなり、ベストなプレーが実践できるよう、著者なりの考え方、やり方を紹介。

2002年の発売。少し古いが、体系的にバレーを学ぶには良い本だと思う。

著者の吉田清司さんはソウルオリンピック時の全日本女子チームのコーチを始め、実業団や大学の監督の経験のあるバレーボールの最前線にいる方。2011年は全日本男子のマネージャーも務めている(マネージャーの役目は不明)。

「基礎から戦術まで」とタイトルにあるように、初心者から中級者まで読める本だ。

吉田清司さんの最新作「考えて強くなるバレーボールのトレーニング:スカウティング理論に基づくスキル&ドリル」も気になるところだ。こちら未読だが、タイトルからも分かる通り、考えることを重視している。バレーは考えるスポーツ。まずはその認識を持つことから始まるのだろう。

考える力を身につける バレーボール 練習メニュー200

子供から大人まで、幅広い年齢層で愛されているバレーボール。また、日本のお家芸でもあり世界ランクでも常に上位に維持しています。
地域に密着したスポーツにも拘わらず、初心者から読めるような書籍がなかなかありませんでした。そこで本書は、基本から戦術の発展練習までを網羅した「バレーボールの教科書」を制作しました。
この1冊で、スキルアップをはかってください。

考えるバレーの流れで紹介する本書。どちらかというと初心者チーム向けの本だ。

画期的な練習方法が載っているわけでは無い。効率的な練習が載っているわけではない。そういう意味では既に数多くの練習をこなしてある程度のスキルが身についている人には物足りないかもしれない。

しかし、始めてバレーをする人、始めてバレーを教える人にとっては良書になるはずだ。200項目というメニューは、その人の引き出しの多さでもある。

そして最も大事なことは、「その練習は何の為にするのか」を考えることだ。バレーに慣れてきた中級者ほど、この「なぜ」を疎かにしてしまう。練習を見つめ直すきっかけになる一冊としてご紹介しておく。

バレーボールメンタル強化メソッド

人間の体は、脳からの命令がなければ動きません。ですから、動きの大元である脳を鍛えることが、プレーを上達させたり、いい行動を生み出すことにつながります。少し考え方や思考のプロセスを変えるだけで、違った結果が生まれるのです。「メンタルが強い選手」「勝負強い選手」という表現がありますが、メンタルの強さや勝負強さは、生まれ持ったものだけではありません。メンタルは鍛えることができるものなのです。逆に、考え方を変えなければ、行動は変わりません。
本書では、バレーボールという競技で役に立つメンタルの鍛え方のコツを紹介しています。是非、プレーヤーの皆さん、指導者の皆さんにお読みいただき、メンタルの大切さを理解していただければと思います。

2012年ロンドンオリンピックでは全日本女子が銅メダルを獲得した。著者の渡辺英児さんはその時のメンタルトレーナー。全日本女子にメダルをもたらしたその考え方を、余すところなく伝えてくれている。

バレーボールはメンタルが大事、と言うがどんなスポーツでもメンタルは大事である。だが、バレーボールはボールを落とせないこと、ボールを一瞬しか触れないこと、チームプレーであること、ポジションがローテーションすること、などバレーボールらしい特徴もある。バレーボールらしいメンタルトレーニングが必要なのだ。

例えば20-24の場面で自分のベストなサーブを打てるかどうか。ここにメンタルが関わることは容易に理解できよう。本書ではそのメンタルを噛み砕いて分かりやすいところに落とし込んであるのが良いところだ。

また、試合だけで無なく練習のときのメンタルについても言及されている。メンタルという摑みどころのない概念を理解することで、上達も早くなる。試合にも勝てるようになるだろう。

バレーボール百科事典 バレーペディア(Volleypedia)

タイトルの通り、バレーボールの百科事典である。しかし、読み物でもある。1つ1つの用語について意味だけでなく、歴史や意図も含めて説明してくれている。また、途中に挟んであるコラムは何度も読み返すことになる素晴らしいものだ。

正直言って、本書が無かったら私がバレーボールについてあれこれ考えることは無かっただろうと思う。戦術や戦略への疑問を感じることも無かったと思う。そして、バレーボールをここまで好きになることも無かっただろう。

日本のバレー -全日本だけでなく底辺も含めた日本バレーボール界- が強くなるには、意識改革が必要だ。利権に汚されたJVA(日本バレーボール協会)と民放のテレビに任せていても強くなることは無い。世界のバレーは理解できない。ガラパゴス過ぎる日本独自のバレーで停滞するだけだろう。

そう言った意味で本書は画期的であったし、大きな可能性を持った本である。全てのバレーボール関係者に読んで欲しいと思う。

重版する度に売り切れるため、在庫があったら即ポチ必須だ。

バレーボールが上手くなるには

バレーが上手くなるには、練習するしかない。しかし、練習時間ばかりかけても頭打ちになるし、上達スピードが上がらないのではツライだろう。

練習効率は最大化する必要がある。

そのためには監督・コーチがバレー脳を日々更新し続けるとともに、選手が自分で考えて練習することが大事である。言われたことに従って練習しているようでは、成長は止まる。

バレー上達はまず脳味噌のアップデートから。

まずは一冊手にとってみよう。

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